東京都福生市にアルティメットのクラブチームができて数年、2012年にU20日本代表を輩出していたそのチームを訪れた2014年、彼女は小学生でした。
もう一人いた同級生の少女が言いました。
「この人がうちらの日本代表の監督になる人?」
と。
先日行われた、ワールドゲームズ日本代表候補の合宿の記事で取り上げられていた倉鹿野南鼓音選手のことについて今回は書いてみようと思います。
【2016年WJUC日本代表選考会】
彼女は中学生になっていました。2014年大会の選考会にも中学生はいましたが、その選手は保護者の方がアルティメットのトップ選手で、幼少期からフライングディスクに触れていたこともあり、スキルも高く、戦力として選びましたが、倉鹿野選手は正直厳しいかもしれないと思っていました。
大学一年生よりはスロースキルはありましたが、まだ貧弱な感じで、世界大会で外国人と戦うクイックネスも足りていませんでした。
ただ、シャトランが一番速かった。そして速かっただけではなく、大学生たちがその後のメニューを考えてか、どこか余力を残す中、自分の限界まで頑張りきれるメンタルがあるように見えました。
若手枠ではなく、化けるかもしれない、そう思って選びました。
【女性アスリート】
ところが合宿が始まるとそのシャトランで最下位争いをすることになります。貧血でした。
女性アスリートにとって、思春期の身体の変化は競技への影響は小さくありません。
女子の日本代表監督をするにあたって、マネージャーには必ず女性を起用していたのもそのケアが狙いでした。保健体育の教師をしていることもあってか、その変化にすぐに気づけたのは良かったと思っています。
やがて、頑張り屋のメンタルと肉体のバランスもとれ、順調に成長し、中学二年生で挑んだ世界大会でも戦力として期待を上回る活躍がありました。
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