南三陸ビーチアルティメット(無料版)
私、佐藤茜は2017年に宮城県南三陸町に移住し、その年から毎年ビーチアルティメットの大会を開催しています。なぜ始めたのか、どうやって始めたのか、始まりとこれからについて、実行委員長の私がお話します。
南三陸ビーチアルティメットとは
9月の第2日曜日に、宮城県南三陸町の「サンオーレそではま海水浴場」にて開催される大会で、2017年に初開催。東北で初めてとなるビーチアルティメットの大会です。
関東や北海道、関西からもお越しいただき、2017年143名、2018年約190名、2019年197名の方にご参加いただきました。(2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止)

どうして南三陸でアルティメットの大会を開催したのか
東日本大震災によって大きな被害を受けた海水浴場
南三陸町は2011年3月11日の東日本 大震災により甚大な被害を受け、大会会場のビーチのある志津川(しづがわ)地区には平均16.5mの津波が来たと記録されています。
津波に襲われた町は、多くの家屋や町役場などの建物が流され、町は跡形もなく無くなりました。毎年夏に多くの観光客でにぎわっていた海水浴場も、津波で砂が流され、地盤沈下し、多くのがれきが流れ着きました。
一緒に実行委員をしている地元出身の方は、小さいころから当たり前に遊び、親しんでいた場所の変わり果てた姿を見たとき、「もうここで泳げないんだ」と悲しいだけでは言い表せない気持ちになったといいます。
そのサンオーレそではま海水浴場が、様々な人の尽力のよって復活。2017年7月に7年ぶりに再開しました。

南三陸の仲間とアルティメット
2017年4月に移住した私は、ボランティアで何度も町を訪れていましたが、同世代の友達がいませんでした。「なにしにこの町に来たんだろう」と落ち込むときもありました。
そんなとき、若い人たちが仕事終わりに集まってスポーツをやっているサークルに出会い、私はディスクを持って参加しました。「楽しい!」「どうやって投げるの?」と一緒に楽しんでくれ、気が付けば毎週一緒にディスクを投げていました。
少しずつ新しい仲間も増え、ディスクが1枚もなかった町で、毎週20人くらいでアルティメットができるようになりました。
「ディスクをつなぐ、ディスクでつながる」
これは私が大学生のときに立ち上げたイベントのテーマですが、まさにそれを実感しました。ディスクのおかげで仲間ができ、またさらに仲間が増えるなんて、移住したばかりの頃は想像もしていませんでした。
東北でビーチアルティメット
そんなとき、「東北でもビーチアルティメットしたいんだよね」という話を仙台の大学生から聞き、せっかく海のある町に住んでいるからこの町でやりたい!と思いました。
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